【『人民の歴史学』197号】

『人民の歴史学』197号 2013年9月 目次

特集Ⅰ:「生存の危機」と人びとの主体性
東京歴史科学研究会第47回大会委員会企画
  • 自助と自浄の一九世紀―暴力という主体的行為の記憶― 須田努
  • 敗戦前後における労働者統合 佐々木啓
  • コメント―「生存」をめぐる中近世移行期研究― 長谷川裕子
  • 討論要旨 北浦康孝・鈴木淳世
特集Ⅱ:歴史教科書で災害史をどうとりあげるか―古代から現代まで―
<シンポジウム歴史教科書 いままでとこれから PARTⅧ>
  • 特集によせて 中嶋久人
  • 歴史教育で災害史をとりあげる視点 加藤圭木
  • 古代・中世の教科書災害史記述の現状と歴史学習への視点 小坂望
  • 教科書における近世災害史叙述の問題点 田中元暁
  • 高等学校歴史教科書における近現代史の災害記述の比較検討 雨宮史樹
  • 歴史教育における災害と物語―「稲むらの火」をめぐって― 大堀宙
  • 関東大震災の授業を充実させるために 井上直子
  • 〈災害で学ぶ/教える〉ことの可能性―初期社会科教科書における問題解決学習の実践から― 小山亮
<書評>
  • 田崎宣義編著『近代日本の都市と農村―激動の1910―50年代』 荒川章二
<文献紹介>
  • 井上祐子著『日清・日露戦争と写真報道』 茂木謙之介
  • 吉田裕著『現代歴史学と軍事史研究―その新たな可能性』 山口隆行
<東京歴史科学研究会活動の記録>
  • 三月例会参加記 小志戸前宏茂


【特集「歴史教科書で災害史をどうとりあげるか」について】
 いま、私たちは、否応もなく「災害」と真正面から向き合わざるをえません。こうした状況のなかで、歴史教育・歴史研究は何をすべきなのでしょうか。
 本特集は、2011年6月に開催されたシンポジウム「歴史教科書いままでとこれから PARTⅧ」で、東京歴史科学研究会ワーキンググループがおこなった報告を元にしたものです。掲載された7本の論文では、①歴史教科書(主に高校日本史)で災害史がどのようにとりあげられているのか、その問題点はどこにあるのかについて分析したうえで、②歴史研究の成果を踏まえて、歴史教科書・歴史教育実践で災害史をどのようにとりあげるのかについて、提起しました。
 この特集が、歴史教育と災害史をめぐる議論、そして実践が活性化する契機となれば、幸いです。